ビヨンド 空の彼方に

アリゾナでのルンルン生活

古き良き時代

東京で仕事を始めてすぐは、世田谷で某私鉄の沿線に住んでいた。この私鉄は他が全部ストをしても動いて途中までは通勤できて困り果てたこともあったりしたが、たぶんこの沿線だったので地方出身の私でも東京で安心して暮らせることができたのだと思う。

ある日、会社からの帰宅途中、降りたばかりの電車に忘れ物をした事に気がついて、駅員さんにそれをすぐ伝えた。そうすると、駅員さんがちょっとそこで待っていてくださいと言う。10分くらいだろうが、待っていると駅員さんが私の忘れ物を持って現れた。信じられない。隣駅に連絡して、そこで私の忘れ物を見つけ、上りの電車ですぐに届けてくれたのだった。これこそまさしく日本人の魂なのではないでしょうか?

 

古典落語

 

古典落語の世界は我々が忘れてしまった古き良き時代を描いているのではないでしょうか?落語はここアリゾナに住み着いてからちょこちょこ聞くようになった。最初のきっかけはYoutubeでちょっと前のNHKの朝ドラ、ちりとてちんを見たこと。これは最高に面白くてすっかり古典落語の虜になってしまった。それまでは落語は聞いたこともなかったし、興味もなかった。日本に戻った時には友人と一緒に落語を聞きに行ったりもした。

 

古今亭 志ん朝

 

今年に入ってから、どんなきっかけかは覚えていないが、古今亭志ん朝を聴き始めた。他の人もきいたけれどもやっぱり志ん朝に戻ってしまう。夜、Audible で15分くらい本の朗読を聞いて眠りにつく時もある。今は夏目漱石に挑んでいる。でも、志ん生の落語を聴きながら眠りに落ちるのも粋なものである。

 

最初にYoutubeで聞いたのが 文七元結 

 

いろんな録画があるのだろうが、私が見たのは東京、三宅坂国立劇場での録画だと思う。とても素敵な舞台。金屏風にバックグラウンドのライトブルーが気持ちを華やかにしてくれる。あーこの場にいたら最高だろうな....という気持ちにさせてくれる。

そしてこの動画の良いのは志ん朝の動きが見れること。これはどちらかと言えば長いストーリーになるので、ビジュアルがあった方が話に入り込んでいける。一人で演じているのを忘れてしまうくらいの演技力。泣かせる場面があると思えば笑わせてくれる。特に私がすごく面白いと感じるのが志ん朝の女性描写がとても上手なところ。すごく好き。もしかして、私よりも女っぽいかなー  まだ見たことがない方はぜひ一度聞いてみてください。

 

 

もう一つのお気に入りは井戸の茶碗。呆れてしまうくらいの正直者のお話。

これを聞くと何故だか父親を思い出して泣いてしまうことも。父もどちらかと言えばこのタイプの人だったと思う。その父の背中を見て育った私はもしかして失われていく古き、良き時代の日本人なのかもしれない。

 

 

 


www.youtube.com

 

この動画は3つのお話が入っています。反骨香、口入屋、井戸の茶碗

51分くらいから井戸の茶碗は始まります。私はおはやし 老松 も大好き。これを聞くと冷えた日本酒に美味しいお刺身が食べたくなります。とっても粋。ぜひお楽しみください。

 

Midnight Summer Dream ただの夏の夜の夢

 

想像して楽しめる能力は大きな才能だと思う。これがあればおひとり様の時間も楽しいものである。人間付き合いや、仕事でもこれは必要不可欠な能力。どうも私にはこの想像力が普通の人よりちょっと多いのかもしれない。そして、時にはこれが暴走する時がある。

 

Sun Suite  

 

今働いているスパにはカップル用のマッサージルームが2つある。Healing Hands とSun Suite。私はこのSun Suite が大のお気に入りである。内装はアースカラーで統一されていて、落ち着いた雰囲気を醸し出しているが決して重い気分にはならない。それが何故かというと、2つあるマッサージテーブルの足元の方には天井から床までとどく大きな窓があり、そしてその1つは外に出られるドアとなっている。

 

そのドアを開ければすぐそばに食事やカクテルをアウトドアで楽しむことができる、大きなテーブルセットが置いてある。そこには直射日光を遮るための緑のドームが優しい影を作っている。そこを左に進んでいくとプール、ジャクージー、シャワー、などがある。ちょっとしたオアシスと言えるだろう。

 

ここで、カップルマッサージ をする時はいつも同僚にお願いしてなぬべく外が見えるようにカーテンを開けてもらうようにしている。レースのカーテンは閉める時もあるけれども、私はこれもちょっと開けて外の景色をもっと身近に感じるのが大好き。

 

 

これはSun Suiteのお隣のお部屋からの景色。Sun Suiteのパティオはこの10倍の大きさ



一つの想い

 

まだ誰にも言ったことはないのだけれども、このお部屋で仕事をする時に必ず頭に浮かんでくるイメージがある。

それは、すぐそこの外に猫が歩いていて、ドアの前で立ち止まり、じーっとこちらを見ている......というもの。

そんな想像というか、実際に猫の影がチラッと目の端に映ることもあるので、いつも何度も、何度も外を見てしまう。そして、なんだ、やっぱりいない。来てくれないかなーなんて心でいつも呟いているのだった。

 

神聖なる愛

 

それが、ある日それが実現した。

もうマッサージも終わる頃に目の端に影が。目をあげると茶色い物体が左から動いて来て、真ん中で止まった。猫?ううん、ボブキャット。

それから、6月の終わりだったと記憶している。ひとりのセラピストが休憩室で休んでいる私を含める数人のセラピストに彼女のお部屋に来てくれと呼びにきた。何があったのだろうとちょっと心配しながらゾロゾロと彼女の後について行く。もうすでに彼女のお隣さんのセラピストが外を見ている。私たちも彼の後ろから同じことをする。

なんと、外の植木の影にボブキャットの親子が寛いでいる。そうだ、Sun Suite で見たおチビちゃんがママと一緒にいる!

 

 

ママは後ろに背中を向けています。おチビちゃんはこちらを見ている?
可愛いでしょ

 

 

ある朝同僚が、来て!と言うので行ってみるとオチビーズが2匹で遊んでいる。それは全くの猫。ぴょん、ぴょんと楽しそう。でもその姿をカメラに収めることはできなかった。これこそが一期一会。その瞬間を逃せばもう2度と同じ風景に回り合うことはできない。あの楽しそうな姿は私の瞼の裏にはっきりと今でも焼き付いている。それからの私は暇さえあれば、窓に行ってこのファミリーがいないかどうか確かめるようになった。事情が許せはiPhoneをポケットに忍ばせて。

 

その日はアポがバラバラと入っていて一日中スパにいなくてはならなかったけれども、暇な時間はたっぷりあった。どうもこの親子は Sun Suiteの外のダイニングテーブルの下で午後の厳しい太陽を避けて、ファミリータイムを過ごしているようだった。なので、その日はそこでスタンばることにした。私のプランは的中。

行ったら、いた。

それで、お部屋の中からオチビーズを怖がらせないように夢中でビデオをとった。

それがこれ。

 

 


www.youtube.com

 

見てください。アリゾナの真夏の昼間の太陽にはいくら野生の動物と言われるボブキャットにだって厳しいのです。ママは体温を調整するためにハーハー言っているし、後ろ姿だって痩せていて骨も見えている。オチビーズの1匹は活発でそのこがウサギを食べている。もう1匹は恐る恐るちょっと頬張る。そして、その残りをママが食べていた。このママは本当に偉大。涙がでる想いで私はこの姿に釘付けになっていた。

 

バイバイ  また明日ねー

 

でも、この日から彼らをこの場所で見かけることは無くなった。どうもお庭の手入れや外装の手直しが始まり、見知らぬ業者が入り騒がしくなったせいだろう。スパの敷地内ではあちら、こちらで見かけたと噂は聞いた。それでも私は毎日このSun Suiteに今でもチェックに来る。

 

なんだろう束の間の逢瀬だったけど、あんな風にもう会えないと思うと心が引きさかれるように痛い。それはもしかして野生という厳しい状況の中でしか見ることのできない生の尊さ、母の愛の偉大さを垣間見せてくれたからだと思う。この夏は決して忘れないね。ありがとう。

 

 

おばさんの エイジングケアー

もう遅い?いいえ、大丈夫です。

 

New Hobby はスキンケアー

 

ちょうど去年の今頃だったと思う。ある1つの動画に目が留まった。若い男の子が、エイジングケアーについて話している。そのタイトルがシミ、シワ、たるみ、毛穴対策のケアー

(美肌研究家 KyoN さんです)

 

 

それって、ドンピシャ 私の悩み。マスクをしての仕事でちょうど1年が経っていた頃、自分の顔を見てつくづく思うのが、シミが増えただけではなくて、マスクのせいで顔全体が垂れてきていて驚くというより、これが現実でないことを祈りたい気持ちだった。

 

それと衝撃的だったのが、エイジングケアーという言葉。今までもたぶん見たり、聞いたりしたことはあった言葉だったと思う。母国語ではない英語で聞いていたからなのだろうかスキンケアーを本気で取り組んだことはなかったかもしれない。健康や美容には気をつけているという自負もあった。でもこの時、日本語でスーッと腑に落ちていって、ドッカーン、目から鱗だった。

 

3つの要素

 

エイジングケアーのルーティーンに大切なのは次の3つを入れることだと教えてくれた。

 

1)抗酸化成分が入った製品を使用する

  外部環境による肌ダメージの予防、肌の回復能力を高め、コラーゲン生成促進

  例)ビタミンC, ビタミンE, アスタキサンチンコエンザイムQ10、フェルラ酸

    ルテイン、緑茶、フラーレン

 

2)皮膚類似成分

  肌のバリア機能アップ、季節や環境に関係なく肌の健康保持

  例)スクワラン、セラミドヒアルロン酸コレステロール

 

3)細胞伝達成分

  秘部細胞の機能を直接助ける成分、肌の機能を正常化してくれる

  例)レチノイド(レチノール)、ナイアシンアミドリノール酸、ペプチド、

    レシチン、リン脂質、カルノシンカルニチン 

 

これはあまりにも貴重な情報だったので、動画を見ながらメモをとった。なので、私のスキンケアー ノートのトップページにこれがある。

 

真剣さが伝わりますね〜

 

より良いエイジングケアー

 

今までそれなりにスキンケアーはしていたし、それなりの商品は使っていたつもり。だけどこんな風にシステマチックに考えたことは一度もなかった。もっと早く知っていれば.......とすごーく悔しかった。でも今からでも遅くないと自分言い聞かせた。

 

運命的な出会いで、これがその日からの私の指標になってくれた。ただ、残念なのはKyoNさんが勧めてくれた商品は自分にはあまり合わなかったこと。これがなぜなのかは1年間 試行錯誤を繰り返し、いろんな商品を試した今になれば何故なのかは理解できるが、1年前はまだ何もわかっていなかったと感じる。

 

そんな訳で、去年の夏からいわゆるプチプラと呼ばれる商品からデパコスに至るまで買い漁り、結構なお金も投資してきた。かなり無駄なお金も使ってしまったと後悔しないわけでもない。でもこのプロセスがなければ自分に何が合っているのかわからなかっと思う。またYouTubeの動画のアドバイスを参考に商品を買い求める時にどういう視点で見ていけば良いのかも理解できなかったと思う。そんな自分の失敗から、年齢がいってらっしゃる方でこれから本格的にエイジンケアーを始めたいと思っていらっしゃる方の参考になればと思うのです。

 

買い求めたけれど効果があまり感じられなかったものの一部

 

....というか鈍感なだけ?これは商品のごく一部で、あまり気に入らなかったものは
たくさん友人におすそ分け。ちなみに友人はとっても気に入っているみたい。

 

と言うわけで最初はKyoNさんがお勧めの海外の商品からのスタート。時間をかけて、化粧品開発者、皮膚科医、美容家、美容ジャーリスト、化粧品専門店のスタッフ、化粧品会社の動画を見ながらたくさんの商品を試して、今の私が落ち着い結論は日本人の肌には日本の商品がベストではないかという思いに。

 

それと、個人的にはあまり使ってはこなかった資生堂の商品開発力が群を抜いて優れていることを発見をしたこと。さすが売り上げ日本1。世界市場でも5位です。

日本人の研究に撃ち込む真摯さ、根気強さにやっぱり誇りに思いますね。そんな情報も交えなから、1年間のエイジンケアーの旅を つれづれにお話しします。

Journey continue ....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

密かな 愉しみ

 

..... それは日本のTVドラマを観ること。

 

若い時はまさか自分がこんなになるなんて夢にも思わなかった。これもたぶんアメリカで生活していることに原因があると思う。人間とは不思議なもので手に届かないものが欲しいのだ。

 

Studio Movie Grill

 


www.youtube.com

 

コロナになる前はここに友人とよく通ったものである。大体が日曜日。仕事が終わってからなので、自宅で食事の準備もする必要がなく映画を観ながらゆっくり食べられるので一石二鳥のお休み前のイベントになっていた。

 

友人と行くので、じっくり観る映画というよりはヒーロ物を観ることが多かった。特別に好きなジャンルという訳ではなかったのだけれども、次々と観ているうちに結構好きになってきていた。Marvel ものが多かったと思う。大きな画面で見るアクションは迫力があるし、なんと言っても私が気に入っていたのがBGMの大きな音に体全身で包まれること。しばらく聞いていなかった曲も劇場内で聴くとまた惚れなおすというものだ。

 

でも、コロナで全てが変わってしまった。

 

まずは、私達が通っていた場所は営業停止を決め、今は違う映画館になっている。2年以上も映画館に行っていないので、私なんかは映画館に行くのがある意味で億劫になってきている。もともと出不精な性格が出てしまったのかもしれない。それといつも一緒に行っていた友人の1人はコロナが流行りはじめてから、外出はほとんどしなくなって、今でも人混みの中に出るのは怖いと言っている。そんなこともあってそこにはまだ1回も行っていない。

 

 

遠い記憶

 

 

いつ頃だっただろうか、日本のTVドラマを観るようになったのは?

まだYouTubuもなかった頃かもしれない。友人に

 

『日本語も進歩しているから変な日本語にならないようにドラマを見たら良いわよー』

 

と言われ、行きつけの日本食のスーパーでDVDのレンタルからスタートした。仕事では日本人に会うことはほとんど無いし、日本人の友人は彼女ひとり。敬語とか絶対におかしくなっていると思っていた。なので、彼女がそう言ってくれなかったら、たぶん日本のドラマにこんなにハマることはなかったと思う。

 

それにしても、よく毎週通える時間と気力があったものだ。けっこういろんなドラマを見たと思う。日本に帰るだびに友人達からは、日本にいる彼女達よりも詳しいと冷やかされていた。いつの間にかDVDからYoutubeに、そしてここ5ー6年はアメリカのTVもほとんど見なくなってしまった。ipadにはAmazon PrimeNetflixのアプリがあるけれでもこれだってほとんど使っていない。最近はもっぱらYoutubeで日本のTVドラマを観るのが息抜きになっている。

 

 

YouTube がお友達

 

そう、息抜きなのだ。一生懸命に観るというより、BGM感覚でドラマを楽しむ。それには映画よりも、1時間とか2時間で完結するTVドラマが最適。最近はあまり面白いTV ドラマは見れなくなっているので、2時間のサスペンスものを観ることも多い。これはちょとした旅行に出かけられた気分になれるので、ホームシックになった時とか日本の美味しい食べ物が恋しくなった時に観る。妹にはいろいろ食べたくなるからやめたほうがいいと言われるのだけれでも、ドラマを見ながらいろいろメモして、次に戻ったらここに行こう、あそこに行こうと昇華させることができるし、頑張ろうとポジティブになれる。

 

 

相棒が最高!

 

基本的にはコメディー派。あまりシリアスなドラマもダメ出し、怖いのもダメ。怖がりなので。それなのに一番好きなのが刑事物。ただし殺されるのは基本的に一人で、その謎解きをしていくプロセスが好き。イギリスだと一押しはポワロ。あのドラマはインテリアと良いファションと良い、右に出るものはない。何度見ても飽きない。アメリカだと何だろう?繰り返し見たいと思う刑事ドラマはないかも。

 

日本なら、踊る捜査線と相棒が甲乙つけがたい....ってところかも。急に見たくなって一晩寝ないで見ることもある。Youtubeで見る場合、その日にアップしてあっても次の日には無くなっている場合があるので、お休みの前の日でなくても気分が乗ればおひとり様オールナイトに突入する時もある。ハードな仕事をこなすには心の栄養が一番大事な時もあるので。

 

相棒に最初にハマったのが、5年以上は前だったと思う。この時はある日は見れて、次の日には無くなっている。1日明けてまた見れるという状態で見続けた。右京さんと相棒役との凸凹コンビ感は最高に面白い。そして相棒達を取り巻く脇役が優秀だからこそこのドラマは成り立っているのかもしれない。考えてみるとお気に入りのドラマは主人公だけじゃなくて全ての登場人物が大好きだからもっと観たいと思えるのだろう。

 

最近、また相棒がYoutubeに登場してきた。アップしてくれているのはどうも日本人ではないようだけれども、もーありがとう....である。シーズン1から見始めて、今はシーズン3の後半のエピソード。今年の夏は相棒で締めくくられるのかもしれない。日本に帰れない私のオアシスになっています。

 


www.youtube.com

オンリー ワン

 

セルフ ケアー

 

痛いことや、辛いことが大の苦手な私はせっせとセルフ ケアーに勤しむことになる。億万長者ではないが、家で食べるものはだいたいオーガニックが中心。鍼やヨガに通うお金も惜しいとは思ったことはなかった。目標はとにかく強くなりたいという思い。若い頃からののそういった毎日の努力が報われたのか、ここ15年くらい友人達からはたくましくなったと言われる。たまに、スパの男性客にも『君はそんなに大きくないのに、強いねー』なんて言われたりするようにもなった。これは私の勲章にも等しい。

 

アメリカ人はハンパじゃない!

 

2006年。スパで働くようになった時から、ジョギングを始めた。なにせ男性客の中には自分の体の3〜4倍くらいの厚さの人はざらなのでだからこの仕事を続けるには強くなるしかない。それから朝4時にマンションの敷地内で自主トレをやることになる。パワーウオーキングからジョギング。お恥ずかしいのは、最初は10メートルくらいしか走れなかったこと。自分の体があんなに重いなんて思いもしなかった。でも根気よく数年かけて20分走れるようになった。

 

その頃は1日に10人くらいアポをこなしていた。同僚もそうだった。みんなについて行く為にはセルフ  ケアーにお金も、時間もかけなくてはならなかった。ただそこまでセルフケアに熱心だったのは私くらいだったのかもしれない。シーズン中は定期的に鍼に通い気を養っておき、マッサージもその間に入れていた。半身浴は必要不可欠で毎日実行していた。あの頃は1日に2回ということもあった。そのスパには13年勤めたけれども、自慢ではないが病気や怪我で休んだことは一度もない。友人のセラピストの中には怪我で苦しみ、手術を重ねて結局は早期退職しなくてはいけなくなった人も数人いた。私はというと2026年でスパでの仕事は20年目を迎えることになる。それを目標にセルフケアーに磨きをかけたいと思う今日この頃である。

 

私のベストケア

 

Cupping

今でも欠かせないのが、入浴中にカッピングを使うこと。1番小さなカップを浴槽にはいつも4個置いておき、それを首や肩に使う。これは肩や首がこった時に自分の手首や指を痛めずにほぐすことができる最高の方法。コバルトブルーはカッピングのクラスを取った時に購入したもので、透明のものはアメリカのAmazonでオーダーした。

 

この4個はなくては欠かせないお友達です

日本でもカッピング 通販で購入できます。この写真はシリコンカッピングです。1セットでサイズの違うものが4個入っているのですが、私の場合、自分で使えるのは一番小さいのだけ。手首、指の力がないので。パートナーにお手伝いしてもらうのもありですが、プラスチック製の商品で、ちょっとした手押しポンプがついているのもありますので、どんなタイプのものがベストなのか試すのも楽しいですね。

 

 

 

Amazon でこんなの見つけました。私はこのタイプはプライベートクライアント用に使って、自分では使ってことはまだない。でもこのカップの方が吸引力が強いので、凝りの強い場合はこの方が良いかも。カップの数もこんな手軽なものから24個入りといろんな種類があります。

 

私は2カ所行っていた東京の鍼灸院のひとつでカップを使っているので、20代後半からカッピングは受けています。毒素が体の中にたくさん溜まっている人はかなり濃いマークができる場合があるし、あと人によっては水ぶくれができる場合があるので、もしかしたら最初はどなたかきちんとした資格のある方から受けた方が良いかもしれませんね。

 

せんねん灸

 

ある鍼の先生。彼女がもし離島に何か一つしか持っていけないと言われたら絶対にお灸を持って行く、と答えていた。鍼は手でもツボに刺激を加えることができるからと。なるほどである。私は日本に帰るたびにせんねん灸を必ず買って持ってきていたけれども2019年より帰っていなかったので切らしてしまっていた。でも、待てよとAmazon で調べてみたらこちらでも買えることができた。それで、最近のお休みの日の朝のお楽しみはベランダで猫と一緒のお灸タイム。蚊が寄ってくるので最初に蚊取り線香をベランダに出す。

 

 

日本のスーパで買い求めます。金鳥ではないのですがちゃんと蚊を寄せ付けません。

 

 

せんねん灸 お休みの日は念入りにいろんなツボにするが、まずは足のツボから。湧泉、足三里、そして肝臓のツボ。私は仕事で立っていることが多いので、結構足がだるく感じることが多いので、そんな時この湧泉のツボは効果てきめん。皆さんも試してみてください。最近では煙の出ないお灸もあるそうです。

その商品の名前は せんねん灸 太陽

私も使ってみたいのですが、この煙のでる普通のお灸よりちょっとお高めなので、日本に帰るまでお預け。これで我慢します。

 

 

足が疲れるのでお休みの時はなぬべく足をあげるようにしています。

 

 

 

2020年に我が家に来た、ツンデレ姫 Tashaも一緒です

 

 

この他にもたくさんのセルフケアーをしているけれど、基本的に薬を使わないで、免疫力を上げて美しく、健康になれるという方法。本当に日本には昔からの知恵でたくさんの方法があるので、皆さんもご自分に合う方法を探してみてください。いろいろ良いものがあっても必ずしも自分に合うとは限らないので、楽しみながら 自分の体がリラックスできることを探すのが良いですね。

私がいつもクライアントに言うことは、車のパーツは取り替えられても、自分の体のパーツを購入することはできないのよ!と。ですから、Only oneを大切にしましょう。

 

今週のお題「人生最大のピンチ」

 

 

わ〜〜信じられない

 

最後のエントリーが2020年8月。コンピューターへの恐怖をなかなか克服できなかったのと、2021年2月に職場に復帰してから肉体的にも精神的にもかなりギリギリの状態で仕事をしてきたことが大きかった。今までどんなに忙しくても体力保存のために3−4日働いて、あとはお休みをとる生活に慣れていた。ところが21年秋ぐちから今年にかけて休日が1日しかない日が続いた。こんなのは生まれてはじめて。

 

コロナの影響?

 

我々セラピストは2年ごとにライセンスの更新をしなくてはならない。そのためには24時間のCEU(Continuing Educaton Units) クラスを取らなくてはいけない。今年はこのライセンスと運転免許の書き換えを6月7日までにしなくてはならなかった。いつもはCEUのクラスは更新の1年前には終了するように手配するのだけれども、今回はコロナ下でついうっかりしてしまったことと、スパでのお休みの申請との兼ね合いもあり、5月20、21、22日のギリギリでできるように手配をしていた。すべてがスムーズに行くはずだった。

 

青天の霹靂

 

私は疲れると喉が腫れてくる。なので風邪に発展しないようにビタミンCと亜鉛が入っているサプリをいつも手元に置いている。ボトルには2粒飲むと書いてあるが私は寝る前に大体1個飲むだけで次の日には治っている。5月の初めだったと思うがまた喉が腫れてきた。今年に入ってずっと週休1日でやってきていたので疲れが出ているのだろう。でもこのサプリを飲めばきっと明日には良くなっているだろうと確信していた。ところがどうも喉の腫れが引かなかった。そんな感じで2−3日ぐずぐすしていた。

 

これで助かっています。



 

そんなある土曜日。私たちの仕事は週末が稼ぎ時。いつものように仕事に出かけようと車に向かって歩いて行くと、警察官が円陣を作って立っていて、その数の多さに驚いたが、とっさに御辞儀をして私は歩き続けた。そして、そのことはあまり気にも留めないで仕事から戻って来た。と、私のすぐお向かいの下の階のご近所さんが、警察官がそのお向かいさんの車から死体を運び出していた。6時間くらいかかったと話してくれた。一体誰なんだろう?運転席ではなく、助手席から開けていたと。とにかくお向かいさんじゃない事を祈って部屋に戻った。そして日曜日、仕事から戻ってくると、例のご近所の女性がまるで私を待っていたかのように、新しい情報を教えてくれた。お向かいさんの車の中の死体は本人で、自殺をしたと。その言葉があまりのショックでそれから涙を堪えることができずにずっと泣いていた。今まで自殺をした人は誰も知らなかった。人に限らず、身近な死は人間を変える。彼女の死はなんだろう、うまく言葉では言えないが、何か頭をハンマーで殴られて感じがした。これについてはまた別の機会に話したいと思う。とにかく、彼女とは2日前に階段で会った時、いつものように綺麗で、とっても元気そうにしていた。お部屋のドアを開けた時に猫が出てきて私にすり寄ってきて、猫談義に花が咲いたのだった。そんな彼女が自分から命を絶つなんて全く青天の霹靂。

 

多分、そのショックが想像以上に大きかったのだったと思う、まだ治りきっていなかった風邪がその日を境に180度転換して、3日後には水も飲めないくらい喉が腫れてしまった。風邪薬も喉を通らないので慌てて友人に電話をして、病院に連れて行って欲しいとお願いした。その後すぐに病院に。友人は大げさにも私を車椅子に乗せて運び込んだ。こんな経験は初めて。どうも熱でフラフラしていたらしい。ただ自分では熱があるなんて思ってもいなかった。

 

初めてと言えば、そのまま病院に入院する羽目になったこと。かなりの高熱があったこと。それより、酸素の値が少なくなっていて、酸素ボンベが日常生活で必要かどうかのモニターをしなくてはいけなかったとか。そんなことで結局2日も病院に。病院では殺されるかと思った。とにかく、病院内が寒くて寒くて。毛布というものはなくて、シーツの厚手の物をくれるだけで、ただ重いだけで全然暖かくない。それだけでも死ぬかと思った。点滴は痛いし、血液検査のためにちょっちゅう血を抜きに来る。兎にも角にも、生きて戻ってこれたのが奇跡だろう。

初めての入院、初めてのUberを待っています。

病室とは裏腹の天国。あーこの青空。救われます。



ダブル パンチ

 

退院は5月14日の日曜日。CEUのクラスは20日から始まる。退院してからは体力の回復をまず第一にしてなんとかクラスは無事に終えて、合格点をもらえた。よく倒れなかったと思う。3日間で24時間。フラフラしながら通った。クラス終了後は更新の申請。これもAZのマッサージ協会の不手際というかなんというか、書類をFe Dexで送ることになり、金額もさることながら、精神的なプレッシャーが。でもとにかく一つは片付けた。残りは運転免許書。

 

そう、マッサージライセンスも絶対に必要だけれでも、これがないと仕事場には行けない。ネットで5月23日に予約を入れていたので余裕で更新できるはずだった。ところが目の検査不合格。運転用の眼鏡の処方箋を提出するように言われる。ちょうど数日後には眼科医の予約があったので、これもお願いすることに。処方箋を持ってまたDMVに免許更新に行く。ネットで予約をいてれいたのでほとんど待たずに窓口に行く。窓口担当者は前回と違う人。提出した処方箋を持って奥のほうにいる誰かと話をしている。待つこと数分。処方箋はDMV専用の用紙に記入していないとダメと。えーーーそんな。そんなこと言われなかった。でも、最初の人がくれた書類の中にその用紙が入っていた。体調が思わしくなかったので全く抜けてしまっていたようだ。そんな訳でまた眼科に用紙を届けに。私は仕事に行かなくてはならないので、次の日の朝一で書類を取りに来るとこを伝えて眼科を後に。そんなことで、3日続けて眼科に行く羽目に。それでも処方箋を指定の用紙にて提出することで、免許更新は受理。仮の免許証を出してくれて、正式な物は後日、郵送で届くことに。眼鏡はCsotoCoで注文し、2週間後には無事にゲット。

 

遠近用 Transition です

 

偶然ではないかも

 

今回の入院騒ぎ、驚くことばかりだったけども不運なこととはどうしても思えない。これはスローダウンしなさいと言う、天のお告げだと思っている。こんなことでもない限り生活パターンを変えられなかったのかもしれない。2019年にも思い返せばライフスタイルを見直すきっかけになり、それから雪崩式に新しい出会い、発見がにいたる出来事があった。今回のこともきっとそうに違いないと思える。そんなこともありしばらく遠ざかっっていたブログともまた向き合ってみようという心の余裕が出てきたのかもしてない。やはり、人生にありがとう〜である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

諸刃の剣

自由に使える時間が豊富にあると言うのは、ただ単純に幸福!

とは言えない場合が多々ある。

人生ってやっぱり全てが陰陽。諸刃の剣なのかもしれない。

 

4月の初め

 

YouTube を始めて、最初に撮り始めたのは愛猫。

猫好きならこれは当然のことだろう。

でも全く想像がつかなかったのが、まさかその画像でマニちゃん(お兄ちゃん)の腎臓にどうも障害があるだろうと分かったこと。

私自身はなぬべく薬は使わず、ナチュラル、病気にならないような生活を心がけている。なので妹や数人の友人と話をし、2〜3日考えて、獣医には連れて行かないことに決めた。なにせマニは心優しい、どちらかと言えば臆病な性格なので怖い思いをさせるのはどうしても避けたかった。

 

 

 

下り坂

 

仕事に行かないので時間はたっぷりあるので、ボーイズ達がお腹が空いたと言えば1日に数回はウェットフードをあげられるし、ブラッシングだって念入りにしてあげることもできる。でも時間があり、ボーイズ達と一緒にいる時間があるので、仕事をしていれば気がつかなくて良いことも見えてしまう。
だんだんと10日から14日おきくらいにあまり餌を食べない日ができてきて、下り坂のパターンが出来上がってきている。そんなマニちゃんを見るのは辛くて、泣いてしまう日も少なくはなかった。仕事に行っていればこういった時間もきっとすくなかったに違いい。

私にとってはこのコロナ騒動 = マニちゃんが弱っていく姿

 

7月も半ばどうも便秘をしているみたいで、さすがこれは辛そうだろうと思い獣医に連れて行くことにした。キャリーに入るのが大嫌いなので、獣医は近いし、元旦那が運転してくれるので、リーシュをつけて、タオルにくるんで連れて行くことに。
でもそれでも怖かったのだろう、私は逃さないように抱っこするのに神経を集中していたからだと思うのだけれども、彼曰くお部屋を出てからずっとオシッコをしていたらしい。車に到着する頃には私のお洋服はビショリ濡れてしまっている。

 

そんなこともあり、私も多少動転していたのだと思う。
その日に痛み止めのくすりが出された。7時間おきに飲ませるようにと。
ツナ味の液体のお薬。その日はもう遅いので1回だけ飲ませることに。
次の日、獣医から連絡があり抗生物質が処方された。すぐ取りに行って2日目は抗生物質だけを飲ませる。薬の影響でいつもより長く寝ているみたいだけれども餌はけっこう食べてくれていたので心配ながらも多少は安心できた。
3日目抗生物質と痛み止めの薬をあげるタイミングを考えて、夕方になって2回目の鎮静剤を飲ます。


驚いたのが5分もしないうちにマニちゃんの顔付きがおかしくなってしまった。
彼は私の気のせいと言うのだけれども私には手にとるようにわかった。
いつもはどんなことがあっても私の顔を見て甘えて、後ろをついてくるのに、私と目を合わせなくなった。それでも、きっと明日になればなおると信じて疑わなかった。
ところが次の日はもっと大変なことになってしまった。

薬のせいだと思うけれでも起き出したのがお昼過ぎ、足もフラフラで、もちろん目も合わせない。体に触ると濡れている、もしかしておもらしをしたのかと思い、夜の寝床になっている私のクローゼットをチェックしに行ったけれどもそういう気配は見つからなかった。もしかしてこのまま逝ってしまったら困ると思い彼に電話をして来てもらうことに。私は知らなかったのだけれども、抗生物質を飲むとお尻の穴から液体がでる場合があるそうなのだ。カラダが濡れていたのも、おそそうではなくそれが原因だと分かっただけでも安心はしたものの。私が2回目に鎮痛剤をあげなければこんなことにならなかっと思っても後悔先にたたず。その事件から今日でちょうど1週間。3〜4日間はまともに餌も食べれなかった。

あのまま死んでしまうと私達は思っていたので、餌をまた食べ始めた時は嬉しいと言うよりストレスで4〜5歳は年をとってしまったような気がした。そして、あれからもう怖くて薬はあげていない。

 

f:id:jpibeyond:20200807062953j:plain

お薬事件からかなり弱ってしまいました。何のために獣医さんに7万以上も払ったのか?後悔先に立たず.....

諸刃の剣


私が思うには、あれはれっきとした2つの薬の副作用以外のなにものでもないような気がする。助けるはずの薬が毒になりえる。本当に怖い。私はあまり深く考えもしないで獣医に言われた薬がマニちゃんを元気にしてくれると疑いもしなかった。

今回のことで、これを自分に当てはめてみた。
最初に書いたけれども私は基本的には薬は飲まないポリシーだ。
でももしガンなどの大病を宣告された時に、自分は何を信じて、どうするのだろうか?
薬だって今回のマニちゃんみたいに2種類以上出されると副作用もダブルパンチになる可能性だってでてくる。ドクターに従うか、違う方法にするか?
いずれにしても覚悟が必要になってきる時が必ずやってくる......

f:id:jpibeyond:20200807062953j:plain

お外がだーい好き

今日のマニちゃん。朝一の食事なしで、まずはベランダで早朝は少し涼しい空気を十分に楽しみ、お部屋に入って来て、カリカリを少し食べてから、お気に入りの私のクローゼットで爆睡しているらしい。もう2時を過ぎている。食べても、食べなくても本人が快適ならそれで私もハッピーなのだから。