諸刃の剣
自由に使える時間が豊富にあると言うのは、ただ単純に幸福!
とは言えない場合が多々ある。
人生ってやっぱり全てが陰陽。諸刃の剣なのかもしれない。
4月の初め
YouTube を始めて、最初に撮り始めたのは愛猫。
猫好きならこれは当然のことだろう。
でも全く想像がつかなかったのが、まさかその画像でマニちゃん(お兄ちゃん)の腎臓にどうも障害があるだろうと分かったこと。
私自身はなぬべく薬は使わず、ナチュラル、病気にならないような生活を心がけている。なので妹や数人の友人と話をし、2〜3日考えて、獣医には連れて行かないことに決めた。なにせマニは心優しい、どちらかと言えば臆病な性格なので怖い思いをさせるのはどうしても避けたかった。
下り坂
仕事に行かないので時間はたっぷりあるので、ボーイズ達がお腹が空いたと言えば1日に数回はウェットフードをあげられるし、ブラッシングだって念入りにしてあげることもできる。でも時間があり、ボーイズ達と一緒にいる時間があるので、仕事をしていれば気がつかなくて良いことも見えてしまう。
だんだんと10日から14日おきくらいにあまり餌を食べない日ができてきて、下り坂のパターンが出来上がってきている。そんなマニちゃんを見るのは辛くて、泣いてしまう日も少なくはなかった。仕事に行っていればこういった時間もきっとすくなかったに違いい。
私にとってはこのコロナ騒動 = マニちゃんが弱っていく姿
7月も半ばどうも便秘をしているみたいで、さすがこれは辛そうだろうと思い獣医に連れて行くことにした。キャリーに入るのが大嫌いなので、獣医は近いし、元旦那が運転してくれるので、リーシュをつけて、タオルにくるんで連れて行くことに。
でもそれでも怖かったのだろう、私は逃さないように抱っこするのに神経を集中していたからだと思うのだけれども、彼曰くお部屋を出てからずっとオシッコをしていたらしい。車に到着する頃には私のお洋服はビショリ濡れてしまっている。
そんなこともあり、私も多少動転していたのだと思う。
その日に痛み止めのくすりが出された。7時間おきに飲ませるようにと。
ツナ味の液体のお薬。その日はもう遅いので1回だけ飲ませることに。
次の日、獣医から連絡があり抗生物質が処方された。すぐ取りに行って2日目は抗生物質だけを飲ませる。薬の影響でいつもより長く寝ているみたいだけれども餌はけっこう食べてくれていたので心配ながらも多少は安心できた。
3日目抗生物質と痛み止めの薬をあげるタイミングを考えて、夕方になって2回目の鎮静剤を飲ます。
驚いたのが5分もしないうちにマニちゃんの顔付きがおかしくなってしまった。
彼は私の気のせいと言うのだけれども私には手にとるようにわかった。
いつもはどんなことがあっても私の顔を見て甘えて、後ろをついてくるのに、私と目を合わせなくなった。それでも、きっと明日になればなおると信じて疑わなかった。
ところが次の日はもっと大変なことになってしまった。
薬のせいだと思うけれでも起き出したのがお昼過ぎ、足もフラフラで、もちろん目も合わせない。体に触ると濡れている、もしかしておもらしをしたのかと思い、夜の寝床になっている私のクローゼットをチェックしに行ったけれどもそういう気配は見つからなかった。もしかしてこのまま逝ってしまったら困ると思い彼に電話をして来てもらうことに。私は知らなかったのだけれども、抗生物質を飲むとお尻の穴から液体がでる場合があるそうなのだ。カラダが濡れていたのも、おそそうではなくそれが原因だと分かっただけでも安心はしたものの。私が2回目に鎮痛剤をあげなければこんなことにならなかっと思っても後悔先にたたず。その事件から今日でちょうど1週間。3〜4日間はまともに餌も食べれなかった。
あのまま死んでしまうと私達は思っていたので、餌をまた食べ始めた時は嬉しいと言うよりストレスで4〜5歳は年をとってしまったような気がした。そして、あれからもう怖くて薬はあげていない。
諸刃の剣
私が思うには、あれはれっきとした2つの薬の副作用以外のなにものでもないような気がする。助けるはずの薬が毒になりえる。本当に怖い。私はあまり深く考えもしないで獣医に言われた薬がマニちゃんを元気にしてくれると疑いもしなかった。
今回のことで、これを自分に当てはめてみた。
最初に書いたけれども私は基本的には薬は飲まないポリシーだ。
でももしガンなどの大病を宣告された時に、自分は何を信じて、どうするのだろうか?
薬だって今回のマニちゃんみたいに2種類以上出されると副作用もダブルパンチになる可能性だってでてくる。ドクターに従うか、違う方法にするか?
いずれにしても覚悟が必要になってきる時が必ずやってくる......
今日のマニちゃん。朝一の食事なしで、まずはベランダで早朝は少し涼しい空気を十分に楽しみ、お部屋に入って来て、カリカリを少し食べてから、お気に入りの私のクローゼットで爆睡しているらしい。もう2時を過ぎている。食べても、食べなくても本人が快適ならそれで私もハッピーなのだから。